英語の単語が覚えられない本当の理由。脳が音を拒絶する科学的根拠と解決策

英語の学習を始めて、多くの人がぶつかる壁が「単語が覚えられない」という悩みです。

「単語帳を何度見返しても、綴りと意味が頭の中で結びつかない」

「一生懸命暗記したはずなのに、実際の会話でネイティブに言われるとよく分からない」

「苦労して詰め込んだ英単語が、数日後には霧のように頭から消えてしまう」

こうした壁にぶつかるたびに、「自分は記憶力が悪いのではないか」「語学のセンスがないのではないか」と自信を失ってしまう方は少なくありません。

しかし、安心してください。あなたが英語の単語を覚えられないのは、記憶力のせいでも、努力不足のせいでもありません。

その根本的な原因は、あなたの脳に備わっている「日本語専用の聴覚フィルター」にあります。

このフィルターが英語の音を「意味のある情報」として受け取ることを拒んでいる限り、どれだけ単語帳をめくっても、脳はそれを「意味不明な記号の羅列」として処理し続けてしまうのです。

目次

単語の暗記を妨げる「脳の仕分け作業」:なぜ覚えられないのか

英単語を覚えるとき、多くの人が「何度も書いて覚える」「単語と日本語訳を一対一で暗記する」といった方法をとります。

しかし、脳科学の視点から見ると、これは非常に効率の悪い方法です。

人間の脳は、自分にとって「必要ない」と判断した情報を無意識のうちに遮断する機能を持っています。

日本語の音域に慣れきった脳にとって、英語特有の周波数帯や、日本語とは異なる子音の響きは、最初から「処理不要な雑音」として仕分けられてしまいます。

脳がその音を「言語」として正確に認識できていない状態で、文字情報(綴り)だけを無理に詰め込もうとしても、脳はそれを「重要な記憶」として保管してくれません。

単語を定着させるために必要なのは、気合で暗記することではなく、脳の仕組みを理解したうえで、英語の音をダイレクトに受け入れられる状態を整えることです。

「覚えられない」の正体は周波数のズレ:パスバンドの壁

なぜ、英単語はこれほどまでに頭に定着しにくいのでしょうか。

その答えは、英語と日本語が使う「優先周波数帯(パスバンド)」の違いにあります。

日本医学英語教育学会の名誉理事長を務める脳神経外科医が行った研究によると、各言語が主に使用する優先周波数帯は、驚くほどはっきりと分かれていることが判明しています。


日本語のパスバンドと比べると、イギリス英語は日本語よりも高い周波数帯の音を使用します。日本語の環境に適応した脳は、高い帯域の音を処理する回路が「休眠状態」になっています。

また、フランスのアルフレッド・トマティス博士は「人間は聴き取れない音を発音することはできない」と述べており、これは「トマティス効果」として知られています。

これは、単語の習得においても同様です。脳が英語の周波数を正しく受け取れる状態になっていなければ、耳に入ってくる音は「情報の欠けた不完全なデータ」となり、脳はその単語を「生きた言葉」として認識しません。

「単語が覚えられない」のではなく、脳が英語の音を正しく「キャッチできていない」だけなのです。

英語の習得を妨げる三つの誤ったアプローチ

良かれと思って続けている学習法が、実は英語の習得を妨げているかもしれません。多くの人が陥りがちな、三つの誤ったアプローチを見ていきましょう。

誤解1:文字の綴りと訳から暗記しようとする

単語帳を開き、綴りを見て日本語の意味を覚える。この方法は文字情報が音の印象を押しのけてしまい、英語本来の音の響きを脳が十分に処理できなくなります。

幼い子どもが言葉を覚えるとき、文字から入ることはありません。音の響きが先にあり、そこに情景や感情が重なり、最後に文字が結びつくのが自然なプロセスです。

誤解2:カタカナで音を固定してしまう

英単語にカタカナでルビを振って覚えていませんか?

カタカナは日本語のパスバンドに英語の音を押し込めてしまいます。カタカナに置き換えた瞬間、英語本来の響きや子音の明瞭さは失われます。

脳がカタカナ音として記憶してしまうと、それはもう英語ではなく「日本語風の英語もどき」になってしまい、ネイティブとの会話の中では全く機能しなくなります。

誤解3:日本語訳と一対一で対応させる

単語と日本語訳をセットで暗記しようとすると、実際の会話でその言葉を使いこなす感覚が育ちません。

言葉を日本語に翻訳して理解しようとする癖がつくと、英語を処理する認知スピードが育たず、英語独特の感覚を捉えることができなくなります。必要なのは、単語を「概念」や「イメージ」として、英語の音のまま脳に染み込ませるプロセスです。

バイリンガルの脳にある「英語専用の回路」

英語を自然に使いこなせる人の脳には、日本語を聴くときとは異なる「英語専用の回路」が構築されています。

この回路があるからこそ、彼らは単語を「暗記」するのではなく、特定の音を聴いた瞬間にその情景やイメージがダイレクトに浮かんでくるのです。

一方、学習を始めたばかりの人の脳は、英語を処理しようとするときも日本語の回路を使います。日本語の回路で英語を処理すると情報の多くがこぼれ落ちるため、記憶として定着しないのです。

この「英語専用の回路」は、大人になってからでも、正しいアプローチによって作ることが可能です。

脳のフィルターを解除する:脳科学が示す解決策

マサチューセッツ大学と東京大学の共同研究では、多様な言語の音に触れることで、脳が新しいパスバンドを認識し、聴覚の柔軟性を取り戻せることが示されています。

つまり、英語の単語だけに意識を向き続けて暗記を繰り返すのではなく、世界中のさまざまな言語の音に触れることで、日本語の音域に縛られていた脳が、少しずつ解き放たれていくのです。

脳が英語の音域を正しく受け取れるようになると、これまでとは別次元の変化が起こります。

  • 呪文のように聞こえていた単語の響きが、くっきりと分離して聴き取れるようになる。
  • 一度聴いた単語が、心地よい響きとして脳に残り、繰り返し聴くことで定着する。
  • いちいち日本語に訳さなくても、音がダイレクトにイメージとして脳に飛び込んでくる。

この感覚こそが、単語の壁を越え、英語専用回路ができ始めた証拠です。

脳を英語仕様に変える「勉強をしない」メソッド

私たちが提案するのは、従来の「単語暗記」や「問題集」とは根本的に異なる、脳のパスバンドを拡張することで英語を自然に習得する「勉強をしない」第3の言語習得メソッドです。

これは、最新の脳科学に基づき、人間が本来持っている言語習得の仕組みを再起動させる、まったく新しいアプローチです。

この方法では、単語を必死に書き写したり、反復練習をする代わりに、英語を含む世界中の多様な言語の音色に耳を澄ます独自のトレーニングを行います。

日本語の音域に固定されていたあなたの脳が、英語の豊かな響きを捉えられるようになると、驚くべき変化が起こります。

これまで「ただの記号」にしか見えなかった英単語が、はっきりとした意味を持つ「生きた言葉」として脳に飛び込んでくるようになり、わざわざ暗記をしなくても、自然と言葉が蓄積されていきます。

「英単語は根性で覚えるものだ」という思い込みを手放し、あなたの脳を根本から英語仕様に変えてみませんか?

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この記事を書いた人

20代半ば頃から様々な言語に触れて、勉強するも思うように身につかず、思うように話せない経験を繰り返す。しかしある時、約4万時間に及ぶリスニングと、約2万時間に及ぶ音読を実践する中で、語学習得のヒントは子どもの言語習得過程にあると気づく。その後、自身で試行錯誤を繰り返し、第3の言語習得メソッドを開発。現在は「おとなのためのマルチリンガル講座」の講師を務め、多言語を学びたい多くの人たちに自身のメソッドを教えている。

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