フランス語の発音が「難しい」と感じるのはなぜ?舌ではなく脳に原因がある科学的理由

フランス語を学び始めたあなたが、最初に直面する壁。それが、日本語とはひと味もふた味も違う「発音」ではないでしょうか。

喉の奥でうがいをするように出す「R」の音。独特の響きをもつ「鼻母音」。そして、単語と単語が滑らかに繋がる「リエゾン」。

テキストを見ながら、見よう見まねで口を動かしてみても、どうしても日本語の音韻体系に引きずられてしまう。ネイティブの息をするように続く音の流れにならない。

「自分は舌が不器用だから」「日本人には、あの音を出すのは無理なんだ」

そう諦めかけていませんか?

しかし、断言します。あなたがフランス語の発音を「難しい」と感じるのは、舌の筋肉が劣っているからでも、センスがないからでもありません。

その本当の原因は、あなたの脳の「音を聴く仕組み」にあります。

実は、「聞こえない音は、例外なく発音できない」という科学的な事実があります。あなたの脳が、フランス語特有の音を正しく「認識」できていないため、口に対して正しい指令が出せず、結果として発音が崩れてしまう。これが「難しい」の正体です。

目次

「発音」を難しくしているのは、口ではなく「耳」

多くの人が、口の形や舌の位置を解説する動画や参考書に頼ります。

「舌先を下の歯の裏につけて……」「喉の奥を震わせて……」

このように口の形と舌の位置ばかりが強調されています。しかし、なぜその通りにやっても、ネイティブのような深い響きにならないのでしょうか。

それは、人間の発声の仕組みが「耳(入力)→脳(処理)→口(出力)」という一方通行の流れで動いているからです。

フランスの耳鼻咽喉科医アルフレッド・トマティス博士が提唱した理論によれば、「人間の声には、その耳が聴き取れる倍音しか含まれていない」とされており、これは「トマティス効果」として知られています。

つまり、あなたの耳がフランス語の音を「日本語のフィルター」を通して歪んで聴いている限り、いくら口の形を真似ても、自然なフランス語の響きから遠ざかってしまいます。

フランス語の発音上達を妨げている三つの誤解

誤解 1:「R」の音は、喉を鳴らす練習を繰り返せばできるようになる

フランス語の象徴とも言える、喉の奥を擦るような「R」の音。これを習得しようと、毎日うがいの練習をしたり、喉を鳴らそうと力んだりしていませんか?

しかし、ネイティブスピーカーは、喉の筋トレをしたからあの音が出せるわけではありません。彼らの脳内には、クリアな「Rの音のイメージ」があり、それを再現するために脳が無意識に喉の筋肉を微調整しているのです。

あなたが「R」を発音できないのは、喉の筋肉が弱いからではなく、脳に「正しいRの音のデータ」が入っていないからです。

誤解 2:カタカナを見れば発音できると思ってしまう

「Bonjour(ボンジュール)」「Merci(メルシー)」

初心者のうちは、カタカナを頼りにすることもあるでしょう。もちろん、便宜的に音の目安として使うこと自体は悪いことではありません。

ただし、カタカナ表記をそのまま“正解の音”としてインプットしてしまうと、かえって発音の感覚がつかみにくくなります。

フランス語の母音は、日本語の「あいうえお」よりもはるかに種類が多く、微妙なニュアンスの違いがあります。

カタカナを目にした瞬間、脳は「これは日本語の音だ」と認識し、日本語の発声回路を使って音を出そうとします。

その結果、どれだけ練習しても、フランス語本来の響きに近づきにくくなってしまうのです。

誤解 3:ネイティブの先生に直してもらえば上達する

先生が「Non, c’est pas ça(違うよ)」と言って正しい発音を聴かせてくれても、あなたの耳が「日本語の耳」のままであれば、先生の音と自分の音の「決定的な違い」を聴き分けることができません。

「何が違うのか分からない」状態では、いくら練習しても同じ間違いを繰り返すだけです。

修正すべきは、口先ではなく、まず「音を聴き分ける力」なのです。

日本人の脳を拒絶する「フランス語のパスバンド」の壁

なぜ、私たちはこれほどまでにフランス語の音を聴き取れず、発音できないのでしょうか。その科学的な原因が、言語ごとの音の優先周波数帯、通称「パスバンド」の違いです。


パスバンドとは、その言語が優先的に使う倍音の周波数の範囲のことです。言うならば、言語それぞれが持つ「音域」と考えてください。

日本語とフランス語は、使用するパスバンドが決定的に異なります。

  • 日本語: 125Hz 〜 1,500Hz(低めの周波数帯。母音が強く、平坦なリズム)
  • フランス語: 125Hz 〜 250Hz(重厚な低音)および 1,000Hz 〜 2,000Hz(豊かな中音域)

日本語の環境で育ったあなたの脳は、1,500Hz以下の平坦な音だけを「言語」として認識するフィルターを持っています。

この「日本語フィルター」がかかった状態でフランス語を聴くと、フランス語の美しさを形成する微細な振動音が遮断されてしまいます。「an」「in」「un」の違いを生む周波数の差を脳が感知できず、すべて同じ「アン」として処理してしまうのです。

あなたが発音できないのは、脳に入ってくる音が「情報の欠けた不完全なデータ」だからです。不完全なデータしか持っていない脳は、口に対して正確な指令を出すことができません。

脳科学が証明する解決策:「フランス語耳」への書き換え

「もう大人だから、今から耳を変えるなんて無理だ」と諦める必要はありません。最新の脳科学は「大人の脳でも聴く力の柔軟性は残っている」ことを証明しています。

日本医学英語教育学会の名誉理事長を務める脳神経外科医が行った研究によると、フランス語を自然に発音できるバイリンガルの脳は、フランス語を話す際、日本語を話す時とは異なる脳の部位を使用していることが分かっています。

つまり、フランス語には「フランス語専用の脳の回路」が必要なのです。

発音を劇的に改善するために必要なのは、鏡の前で口を歪める練習ではありません。最優先で行うべきは、脳の日本語フィルターを解除し、フランス語特有のメロディーとリズムをありのままに認識できる「耳」を作ることです。

耳が開けば、正しい音が脳にインプットされます。脳が「R」の音の振動を、鼻母音の響きを、リエゾンの滑らかさを認識できた瞬間、脳は自動的に「その音を再現するための口の動き」をシミュレートし始めます。

その結果、あなたは鏡を見なくても、意識しなくても、自然とフランス語らしい発音ができるようになるのです。

脳をフランス語仕様に変える第3の言語習得メソッド

私たちが提案するのは、脳の聴く機能を根本から拡張する「勉強をしない」第3の言語習得メソッドです。

これは、言語学と脳科学に基づき、子供が言語を獲得するプロセスを大人向けに再現したアプローチです。

具体的には、フランス語だけにこだわらず、さまざまな言語の音を聴くことで、耳の感度を広げる独自のトレーニングを行います。

言語ごとに異なる周波数帯の音に触れることで、フランス語特有の響きにも自然と対応できる耳が育っていくのです。

様々な音域のシャワーを脳に浴びせることで、日本語の狭い周波数帯に固定されていたあなたの脳が、聴くためのフィルターを一気に開放します。

その状態でフランス語を聴くと、今までモゴモゴとしか聞こえなかった音が、まるで霧が晴れたように鮮明に響いてきます。「R」の音が美しい振動音として聞こえ、鼻母音の微妙な違いを知覚でき、ネイティブの発音が自然に感じられるようになります。

この「聞こえる!」という感覚を手に入れた時、あなたの発音は劇的に変化します。

「フランス語の発音は難しい」という呪縛から解き放たれ、耳に心地よく響くフランス語で会話を楽しむ未来を手に入れませんか?

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この記事を書いた人

20代半ば頃から様々な言語に触れて、勉強するも思うように身につかず、思うように話せない経験を繰り返す。しかしある時、約4万時間に及ぶリスニングと、約2万時間に及ぶ音読を実践する中で、語学習得のヒントは子どもの言語習得過程にあると気づく。その後、自身で試行錯誤を繰り返し、第3の言語習得メソッドを開発。現在は「おとなのためのマルチリンガル講座」の講師を務め、多言語を学びたい多くの人たちに自身のメソッドを教えている。

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